2016年9月2日金曜日

旬探訪 越後のごっつぉ 〈 新潟の梨 〉


みずみずしい甘さと爽やかな歯ごたえが人気の新潟の梨

新潟県の『梨』は、信濃川、阿賀野川の二大河川流域が創った肥沃な沖積地帯を中心に栽培されています。
こうした河川敷の肥沃な土地で栽培しているため、大玉で柔らかい梨になります。
大地と大河の恵みを受けて育ったみずみずしい甘さと爽やかな歯ごたえが人気です。
その栽培の歴史は古く、約300年前の江戸時代からといわています。
江戸時代には、大名の参勤交代の際に『越後のお国自慢』として『梨』を幕府に献上したという記述が残っています。
また、新潟市(旧月潟村)には天然記念物に指定された『類産なし』という樹齢約250年の梨の木があり、今でも300〜400個の梨の実をつけています。
 主な産地として、新潟市の白根・両川・亀田・横越・月潟・中之口・豊栄地区、加茂市、三条市など。
品種は、幸水・豊水・二十世紀・あきづき・新高・新興とバラエティに富んでいて、早い品種は8月下旬から出荷されます。
幸水・豊水・二十世紀等の主力品種の出荷は8月下旬から9月にピークを迎え、続けて新高などに引き継がれ、
10月下旬まで出回ります。その後は新潟県園芸研究センターで生まれた新興を年末まで楽しむことが出来ます。
また、集出荷場では、光センサー選別(非破壊)を平成12年度に導入し、甘さ保証ができるようになりました。
さらに美味しく食べて頂くためには、手に持ってズシリと重く、皮にハリ・ツヤがあり、適度なかたさがあるものを選びましょう。
皮の近くほど甘いので、薄くむくことがコツです。