2016年3月7日月曜日

越後のごっつぉ 〈 伝統野菜 大崎菜 〉

苦みが強く、味が濃いのが特長でお浸しがオススメです。

霊峰八海山のふもと、南魚沼市大崎地区は、たいへんな豪雪地帯ですが、ここだけは何故か雪が少なく、火山灰性の地下湧水が豊富に湧き出ています。
『滝谷の清水』と呼ばれる湧水は、飲料水、農業用水としてなくてはならない水源です。]
この地下水を利用して昔から栽培されているのが『大崎菜』です。

 『大崎菜』は、徳川家光の時代、寛文年間から栽培が始まったと言われている地域の伝統野菜で、その昔から冬期間でも雪に覆われた『大崎菜』に、水温12度と年中変わらない地下水をかけ流して雪を溶かし栽培されていたそうです。
3〜4月に収穫した『大崎菜』は、雪深い近郷に生鮮野菜として珍重されました。
明治30年には、産業的な発想から「大崎菜組合」が組織され、今日の隆盛の礎となりました。

 現在は、ビニールハウスに降り積もる雪が滑り落ちる、その雪を地下水が溶かし、無加温のハウスで苗はすくすく育つ。
今もなお『滝谷の清水』を引ける範囲だけで栽培され、『大崎菜』はこの地区のブランドとなっています。
同じ仲間に新潟では女池菜があります。
非常に霜や寒さに強い品種で雪国の欠かせない野菜として定着しています。
味は、苦みが強く味が濃いのが特長で春野菜の独特な香りがあります。
9月に種をまいて3月には食べていましたが、最近ではハウス物も出ていて12月には食べれるようになったのだとか。
お浸し、味噌汁がオススメですが、炒めたり漬物でも美味しくいただけます。

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